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パンドラ 2/4

 Ⅱ 池

あるとき俺は池だった
深くて 冷えた池だった
そのなかで宝石が眼を開く
――彼女は殺されて帰ってくる
――俺にはそれが解っている

俺は瞼を開けている
そこにお前は飛び込める
そこには闇があるだろう
――不可思議な気持ちを溶かすがいい
――誰が誰か知らないでいい

奇異なる魚が群れなし泳ぐ
お前のまわりを親しくめぐる
お前をつつき こう告げる
――ヨク来タネ ヨク来タネ ヨク来タネ
――ケレド 死ンダモノ ハ 早ク 去レ

池は静かに蒸発した
池は 沸騰する涙であった
そのなかで宝石が眼を閉じた
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