FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

異国の朝

朝、目が覚めると果てしなく広がる青空。
そのなかへ広がりゆく私。
吹き抜ける風に遠くまで運ばれて、
消えて還りゆく悲しみ。
世界のどこを探しても悲しみの理由などなかった。

薄明に冷やかに横たわる、
まだ名前のない完璧な世界。
不規則な動きを続ける人々の交通運動。
雲の影。湖が照り返す太陽の光。
真夏の一日が始まる朝の光景。

そこに在って、目に見えるものすべては
私の見知らぬもの達だった。
注意深くなければならなかった。
そして、世界がそういうものならばと、
その不思議さと不気味さとを私は許した。

いま、悲しみの立ち去った朝。
何も知らない異邦人の私に訪れる寂しさ。
この新しい友人が私を世界へと催促する。
はじめから、ひとつひとつを見に行こう。
ゆれるカーテン。白い光。その向こう。

………

ペンギン
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。