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セイレーン、或いは重力の女

重力の女が誘惑する。
「落ちて、動くな。」
無力な俺は身をふるわす。
追いつめられた動物のように
渦巻く思いを刃物にして、
その鈍く揺れる幻影のまえに
逡巡する…
重力の女はひとりの女。
ひとりの女よりすぐれた芸術はない。
お前、逆巻く海のセイレーンよ。
その唇は、なにを歌うというのだろうか。
海のしたはどんなだろうか。
重力の女はひとりの女。
ひとりの女よりすぐれた芸術はない。
俺は、落ちてゆくほかないだろう。
海のしたに、太陽は沈んでいるだろう。
俺はそれに火をつけて君を軽くする。
女の頬に透明な陽射しがさして、
その肌の色の変わるのをみる。

………

ペンギン
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