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夕焼けドクロと一匹の魚

以下は、ある経験からの記録。
………

夕焼けドクロは思いました。
汚れた体をオレンジで焼こう。
呪われた心をオレンジで焼こう。
夕焼けドクロは空っぽでした。
その空っぽを荒野の太陽が飲み込みました。

ジリジリと上昇し、あるいは下降しました。
どちらでも同じでした。
どちらにしてもオレンジ色の夢なのでした。
熱い夜を飛び越えるころには、
すべてを忘れていました。

夕焼けドクロは朝日のなかに立っていました。
彼は乾いた虚ろのままでした。
けれど、その虚ろの腹の内には、
天と地の間にぶらさがるようにして、
一匹の魚がありました。

この魚は呼吸もままならずに苦しんでいました。
空無にあって、はちきれそうでありました。
夕焼けドクロは願いました。
魚に海を与えたいと。
海に魚を与えたいと。

………

ペンギン
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